⑨ポイントをお得に使うには隔年でなく毎年契約で購入を!
・現在HGVCタイムシェアをお持ちのオーナーの中で、隔年契約(偶数年や奇数年の隔年単位で所有リゾートのホームウィーク予約ポイントが口座に付与される契約)をされている方は少なくないと思います。
・隔年契約オーナーが少なくない理由の一つは「タイムシェアという未知の提案に魅力は感じるものの最初から大きな投資はせずに低リスクに始めたい」という心理が働いて購入費用が低額で済む物件に目が行きがちという点にあります。
・説明するセールス担当者も購入者の心理をよく心得ているので「毎年契約よりもお手頃な物件」という見せ方で投資金額が小さく済む隔年契約を勧めることが多いため、結果として最初の購入時に隔年契約購入されるケースが増えます。
・今ではヒルトンタイムシェアの活用法研究者として豊富な知識を有すると自負するドクターですが、最初の物件購入時はタイムシェアというシステムについて何も知らず、まるで「葱を背負った○○」の如くレディと二人で無邪気にタイムシェア説明会に臨んだ結果、カリアタワーの低ポイント隔年物件を購入して意気揚々と帰宅したものでした。
・さて、なぜドクターは「ポイントをお得に使うには隔年でなく毎年契約で購入を!」とオススメするのか?
・その大きな理由の一つは、HGVCのクラブポイントは「翌年のポイント前借りと今年のポイントとの合算利用」という使い方ができることにあります。 この使い方には一切手数料等は掛かりません。
・前借りの仕組みはこうです。 例えば毎年5000p付与される物件をお持ちで、既に3400pを使ってしまっていて今年分のポイントは1600pだけ残っているとします。
・もし前借りシステムがなかった場合は手持ちの1600pだけではどんなリゾートも1,2泊分にしかならないためクラブ予約はできず、このポイントは翌年にセーブドとして繰り越すかRCIに預けるかJALマイルに交換するしかなく、どれをするにも1万円以上の手数料が掛かります。
・ところが前借りと合算というシステムがあることでこの悩ましい問題が解決するのです。
・仮に4200pの物件を利用したい場合は来年発生する5000pから2600pを前借りして手持ちの1600pに合算すれば今年4200pのリゾートを予約してもう一回バケーションが楽しめます。 この手続きには手数料も掛かりません。 その上今年付与されたクラブポイントもキレイサッパリ使い切りました。
・毎年契約のオーナーはこの前借りと合算使用を延々と毎年繰り返し使うことができ、うまく使いこなせば全く手数料等を掛けずに毎年の付与ポイントをキレイに使い切ることができるので得した気分になれます。
・隔年オーナーの場合は翌年にポイントが付与されないので今年残ったポイントを翌年に繰り越さない限り翌々年のポイントと合算することはできず、繰り越しの際に$100ほどの手数料が発生します。 残ったポイントが1000pに満たない端数だと繰り越すにも手数料が勿体なく感じてやむなくポイントを捨ててしまうことも起き得ます。
・また隔年契約は偶数年か奇数年にポイントが付与されるので同物件の毎年契約オーナーの半分の権利を持つことになるのですが、実は隔年契約は同一物件の毎年契約に対して物件販売価格が半分ではなく6~7割になります。 得られるものは半分なのに支出は半分以上なんですね。
・更に言えば、タイムシェアを維持する上で重い負担となる管理費ですが、これも毎年契約に対して隔年契約は割高な支払いをしています。
・基本的に管理費は物件によって決まるので、同一物件の隔年契約では毎年契約の管理費と同額がポイント付与年だけ2年に1回請求されるのが道理ですが、ポイントが付与されない年にも年会費の名目で$200強の費用が請求されています。
・一つの隔年物件には基本的に偶数年オーナーと奇数年オーナーがいてそれぞれが交互にポイント付与年の管理費を負担しているので、結果的に毎年契約オーナーと同額が毎年HGVCに入ることになります。 にも拘わらず、隔年契約ではポイントが付与されない年にも両オーナー交互に$200強の年会費を納めているのでHGVCにはその分が毎年契約オーナーの管理費より余分に入っています。
・これら諸々を理解すると、どう考えても隔年契約は不利な点ばかりでメリットはなく、投資金額を抑えたいなら2年に1回6000pが付与される隔年物件よりも毎年3000pが付与される毎年物件を購入した方が使い方の幅も広がり、意味不明な支払いもしなくて済むので納得感が得られますネ。
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