所有物件売却

ヒルトンタイムシェアの日本人オーナーの売却ルートですが、ドクターが直接コンタクトしたことがあるのは以下の3社のみです。
①くじら倶楽部さん
②タイムシェアハワイさん
③HGVC(ヒルトングランドバケーションズ)リセール部

それぞれにweb売却申込(相談)してわかったこと。

 

 ①くじら倶楽部さん
やはり日本人相手のタイムシェアリセール業界最大手企業だけあって対応はキッチリしています。
同社のweb経由で売却手続き申込を提出した翌日には「くじら倶楽部 売却部」というメールアドレスから早速返返があり、web申込の際に記載した当方売却予定物件やオーナー情報に基づき、売却手続きに入るための手続き詳細や売却物件リストに掲載する際の下限価格などの詳細情報がすぐに提示頂けました。
コンタクトした2023年当時の情報になりますが、くじら倶楽部さんの売却物件リストに載せて頂くには同意書等の事処理の上で登録手続き費用約$200を支払う程度の手続きだけでよく、登録手数料は最初に支払えばその後は年を跨いで売却リスト登録を継続しても新たな費用支払いは不要とのことでした。
くじら倶楽部さんの売却リスト掲載価格は、一応売り手の希望を聞いて貰えますが、HGVCの販売価格の1/3よりも低い価格では掲載して貰えません。
このためくじら倶楽部さんの売却物件リストを見れば一目瞭然ですが、同等物件の売却希望価格はほぼ同価格で横並びになります。
この理由は、売買交渉が進んでいる物件に対してデベロッパーHGVCが第一先取特権(RoFR)を行使して横取りされることを可能な限り防止するためと説明を受けました
買い手の方が現れて折角購入交渉を始めてもデベロッパーに第一先取特権を行使されるとその物件は強制的にデベロッパーに買い取られてしまい買い手のお客様に渡りません。
このことでお客様が仲介業者のくじら倶楽部さんへの心象を悪くされることを避けたいそうです。
また、
それだけではなく各リセール販売物件の値崩れを防止する目的もあるかと推測します。

くじら倶楽部さんの売却物件リストに掲載頂くには「専属販売物件登録」が必要になります。
従って並行して他のリセール業者さんと契約することはできません。
但し並行して個人的に売却先や譲渡先を探すことは可能ですので、別の手段で売却先をみつけた場合は売却処理を行う前にくじら倶楽部さんに契約解除(終了)の連絡をして売却物件リストから削除して頂けば別ルートで売却や譲渡することは可能です。

ドクターは、くじら倶楽部さんだけではなくタイムシェアハワイさんやHGVCリセール部にも売却方法や条件をお聞きしたかったのでくじら倶楽部さんで一気に手続きを進めず上記した諸々の初期情報を仕入れるまでで一旦処理を保留しました。
一旦保留したい旨をメールで連絡したところ、くじら倶楽部 売却部さんの対応は大変親切で「HGVCリセール部で売却の斡旋を受ける場合は登録手続き費用は不要かもしれませんし、売却希望価格にも下限条件なくご希望通りの価格設定ができる可能性がありますので、一度相談してみてください」とのご連絡でした。

因みにくじら倶楽部さんの売却物件ストック状況ですが、2024年5月末時点でSNSから仕入れた情報では「約1500件」の売却物件をお持ちで、現在売却希望受付を停止しているらしいとのこと。
(これはあくまでもSNS上でのオーナーさんの投稿情報でありその真偽は確認できていません)

ドクターがタイムシェア処分(HGVCメンバー離脱)を考え始めたのは2022年の半ばで、当時からくじら倶楽部さんとタイムシェアハワイさんの売却物件リストを追跡し続けていますが、2022年11月22日の(事情によりホクラニのみ)くじら倶楽部さんの売却物件リストには合計で90件の物件がリストされていますが、つい最近2024年5月27日のリストには、なんと194件がリストされています。
即ちこの2年ほどの実績としては、売却希望の増加が成約件数を相当に上回っているようです。
2024年5月27日のリストに2022年からずっとリストされたままの物件は10件ほどと少ないのが意外ですが、2024年5月までにリストから抹消された物件が成約に至ってリストから消えたのか売り主がくじら倶楽部さんでの売却を諦めて自ら契約解除して抹消されたのかはわかりません。
因みに、成約に至った物件はリスト上で暫くの間「成約済み」の表示がされますが、ドクターがホクラニ売却物件リストの追跡を始めてから「成約済み」の表示を見たのはほんの数回です。

くじら倶楽部さん情報の最後に、ドクターはくじら倶楽部さんに売却を依頼したのか?ですが、その後ドクターはHGVCリセール部に相談したのを機に権利返却が受けられることになったため結果的にくじら倶楽部さんに売却物件登録することはなく初期連絡のみで関係終了しました。

追記:
SNS
でオーナーさんが呟いていた「現在売却希望受付を停止しているらしい」の情報が気になりくじら倶楽部さんの「売却専用サイト」ページを覗いてみたところ、SNS投稿にあった通りで「ヒルトンとウィンダム 新規売却受付休止のお知らせ」となっており5/16から売却相談受付を停止していますね。
SNSで呟かれていた通りで「現在1500件余りの売却依頼案件を抱えており、これを捌くことに専念する」というのが売却相談受付一時休止の理由とされています。
円安問題や実質所得減などが解消されて日本人のハワイ旅行熱が再び活発になり市場が刺激されて
売却物件在庫がある程度捌けるまで、くじら倶楽部さんに物件売却を依頼するのは難しそうです。

 

②タイムシェアハワイさん
タイムシェアハワイさんもタイムシェアオーナーの間では比較的名の知れたリセール業者さんです。

ドクターはくじら倶楽部さんと同時期にタイムシェアハワイさんのwebサイトにある「売却のお問い合わせ」ページから売却希望物件の詳しい情報とオーナー個人情報を記入して売却相談を連絡しました。
ところが1週間ほど待ってもタイムシェアハワイさんから折り返しの連絡が無く、再度「売却のお問い合わせ」ページに前回と同じ情報を書き込んで「まずは折り返しのご連絡を頂きたい」旨を記したのですが、結局その後もタイムシェアハワイさんからメールが届くことはありませんでした。
その段階でタイムシェアハワイさんへの相談は諦めたので、結果的にドクターはタイムシェアハワイさんでの売却に関する条件やリスト価格設定ルールなどについて一切何の情報も得られてません。

タイムシェアハワイさんの売却物件リストを新旧で比べてみます。
ドクターが記録を取り始めた一番古いリストは2019119日ですが、ここには全部で39件が掲載され、内29件は売り出し中、10件は成約済み(SOLD)となっています。
これに対して2024527日のリストには全部で44件が掲載され、成約済みは1件のみで残り43件は全て未成約販売中の案件です。
その43件の未成約案件中、2019119(5年前)リスとに掲載されている同一物件が17件もあります。
この17件は、この5年ほどの間リストに掲載されたまま売れずに残り続けている物件になります。
2024
527日のリスト上で唯一成約済みになっている「9920P/毎年」の案件について遡って調べて見ました。

この物件は2023年夏頃に当初$3500でリストに掲載されましたがその後$2500に値下げされてその後2024年初頭に成約に至ったようです。
同じポイント数の同等物件が$10000を跨ぐ程度の価格でリストされている中で$2500という目立つ低価格を付けたことで引き合いを掴んだというシナリオと思われますが、円安と言えども$2500の売値では日本円で3040万円ほどにしかなりませんので、業者さんに手数料や事務経費を差し引かれるとほとんど手許に売却益が入ってこない赤字すれすれの売値設定と思われます。
ただ、くじら倶楽部さんはこのような低価格リスト呈示が認められませんので、売却益が残らなくてもいいので早期に物件を処分して年末の管理費地獄から離脱したいオーナーさんにとっては、このような自由な低価格リスト呈示が可能なタイムシェアハワイさんは有り難い存在にもなり得ますね。 

なのですが、実はタイムシェアハワイさんも現在新規売却物件の受付を停止しているようです。
同社webサイトの「売却のお問い合わせ」をアクセスすると、「ご売却物件募集一時中止のご案内」というタイトルのページが開きます。
そこに一時休止の理由として「報道記事の影響により」と書かれてますので、5/26に朝日新聞全国紙面に掲載された「ハワイ年7泊の権利重荷に」という記事がきっかけになって一気に売却依頼が殺到して受付業務がパンクしたものと推測されます。

朝日新聞の記事に先立つ5/16から既にくじら倶楽部さんが在庫過多を理由に新規売却受付を停止していたため 朝日新聞の記事を読んで焦ったオーナーさんの殆どがタイムシェアハワイさんに駆け込んだのかもしれません。

 

③HGVC(ヒルトングランドバケーションズ)リセール部
くじら倶楽部さんやタイムシェアハワイさんと同時にドクターはタイムシェア購入元のヒルトングランドバケーション(HGVC)にもコンタクトしました。
(既に物件を処分してドクターはオーナーではないため現在はHGVC公式webサイトにログインできませんから2024年6月現在のwebサイトの構成詳細がわかりませんが)、ドクターが物件処分に動き出した2023年の早期にはHGVC公式サイトの「サポート/お問い合わせ」ページに「リセール・サポート部」のリンクがあり、ここから所有物件の売却斡旋を依頼することが可能でした。
但しこのリセール・サポートはHGVCに物件を売却・引き取って頂くのではなく、HGVCのリセールサポート部隊が物件売却先を探して斡旋してくれて売買条件の合意に至れば売却手続きの面倒を見るというシステムです。
くじら倶楽部さんやタイムシェアハワイさんと同様にwebの手続き依頼ページにある入力フォームに従って所有物件の詳細やオーナー情報などを記載して売却相談を申し込む形式でした。

(この画像は2023年の比較的早い時期のリセール・サポートページのスクショです)

 

 

 

 

HGVCの場合は所有物件契約時の契約番号を記載すれば物件情報詳細もオーナー情報詳細も全てHGVC側で記録から把握できるので記入すべき項目は多くなかった気がします。
さらに言えば、リセール市場に所有物件を売却しようとする場合どの業者さん経由で売りに出すにしても購入時のローンが完済できていることが絶対条件になりますが、HGVCの場合は契約番号が伝わればローン返済状況も含めて全ての情報があちらで分かるので下手な嘘もつけませんし、寧ろ手間が省けて依頼するのは大変楽です。
くじら倶楽部さんやタイムシェアハワイさんに続けてこちらのHGVCリセール・サポートにも「売却手続きを開始する」のボタンから早速売却依頼(相談)の申し込みをしたのですが、その際にはくじら倶楽部さんで下限リスト価格とされたHGVC販売価格の1/3の売値の1/2程度の「ギリギリ黒字が狙える最低価格」で申し込んでみました。
(例えばHGVCで$50000で販売されているお部屋カテゴリーの場合、くじら倶楽部さんでは約$16000がリスト可能な下限価格とされますが、更に半分の$8000を売却希望価格に設定したというニュアンスになります)
申し込み入力した日の夕方に驚くほど早い対応でHGVCリセール・サポートから返信が届きました。
但し、そのメールタイトルは予想とは大きく異なり「ご契約取消よる返却手続き」の提案メールでした。
この連絡を受けてドクターはリセール市場での売却という選択肢でなく「HGVCへの権利返却」という選択肢を選択することになります。

その詳細は別の記事で書きますので少々お待ちください。
⇒HGVCへの権利返却 (近々公開しますね)

ポイントを使いきれないオーナーさんはポイントを人に使ってもらう方法もあります。
所有物件のポイントをレンタルする

 

PAGE TOP